今年の5月の連休は、香港に行ってきました。
途中、上海を経由するという旅程で、帰りも上海を経由して帰ってきたのですが、
香港ドルから人民元に変えようと、Exchangeに寄っていた時の話です。
みんな大好きお金の話。


I call police(警察呼ぶわ)

隣のカウンターで同じく人民元→香港ドルに変えようとしていたお姉さん。
突然、担当していたスタッフの方が「I call police(警察呼ぶわ)」と言いだした。

トラブル発生!
どうやら替えようとした人民元にニセ札が混じっていたようだ。
「ATMから出した」
「そんなの欲しけりゃくれてやる」と面倒を避けたい感じの女性に、
「いやいやこっちは通報する義務がある」とスタッフはあくまで冷静。

ポカンと見ていると、こちらを担当していたおばちゃんが
「珍しいことじゃない、3回目(まさか日に?このあたりは聞き取れなかった)」
だと言う。マジかー。

「じゃあ我々はラッキーだったね」と呟くと偽札についてさらに教えてくれた。

すり替えに注意

一般的に偽札の人民元には、タクシーやグロサリーストアですり替えられることが多いそう。
一度、札を受け取っておきながら、
「お釣りがなかった」「もっと細かいのはないのか」と返してよこす。
その時に手元に帰ってくるお金はすでに死んでいる(偽札)。

こえええええな!おい!(°Д°;


みんな、色々な方法で見分けている


中国元(100元、50元)偽札見分け方 in 中国北京


この中国人民元の偽札の見分け方、残念ながら50元札と100元札しか通用しないのですが、見分け方は非常に簡単です。

写真ではちょっと分かり難いのですが、100元は緑色、50元は金色ですね。

これを斜め方向から見ると、あーら不思議。
100元の文字は緑色から青色に変わり、50元は金色から緑色に変わるのです。


中国人民元の偽札の見分け方

1.毛沢東の服のエリ部分を親指でなでる。エリにザラツキを感じたら本物。
2.表の左下の「50」の数字を角度を変えて見る。色の変化があるのが本物。
3.裏面のポタラ宮の右側に、表面の「50」の数字の跡が浮き出て見えるのが本物。



私たちを担当してくれた空港のおばちゃんが言うには、
端の印刷の余白を見ろ、と。
しかも大体それをごまかすために端を斜めに折ってあるのがサインだから、気をつけろと。
親切でした。

しかしこれから圧倒的に流通量が多くなるだろう通貨が、こんなんだと困るね。
お札に人の顔が良く使われるのは、何度も見ていると、違いに気づきやすくなるかららしいけど、
毛沢東はそこまで見慣れてない。


お札のデザインって(日本だと)どう決まってるんだろうね

日本でお札のデザインを行っているのは、もちろん財務省。
で、さらに「工芸官」と言われる専門家がいるのだそうな。
まず最初に肖像、つまり誰にするかと決める。(業績やおそらく色々な理由で、たぶん政治的なものとかも含め)

で、そのデザインをしていくうえで偽札防止のための意匠も込めたデザインを作るようです。
デザインが出来上がったら、工芸官がカラーの下図を作成。(しかも筆)
完成後、財務大臣に提出→決定→工芸官により彫刻→印刷原版作製 というフロー。

昔、真保 裕一先生の
奪取(偽札作りの話)が好きで繰り返し読んでたんだけど、
紙のことばっかり覚えてて、原版については覚えてなかったもんなー。

20年ごとに変わるらしいので、次の日本のお札デザインも楽しみです。
偽札イクナイ!